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足がつる原因は、下肢静脈瘤や、静脈のうっ血の可能性があります
そのほかに、手や足がつる原因としては、
低ナトリウム血症
低カルシウム血症
低マグネシウム血症
カルニチンの低下 などが考えられます
今回は、カルニチンの低下を取り上げます
カルニチンが少ないと筋肉がつる原因になります
私たちの体の細胞の中にはミトコンドリアという器官があります
ミトコンドリアは、エネルギーをたくさん産生するという非常に重要な働きをしています
そのエネルギーの材料になるのは脂肪酸ですが、脂肪酸をうまくつかうためには、カルニチンの働きが必要です
カルニチンは、ほとんどが筋肉にたくわえられていますが、カルニチンが少なくなると、筋肉が脂肪酸をうまく使えなくなり、エネルギー不足になります
そのため、細胞の負担がふえて、筋肉症状(けいれん、こむら返り、倦怠感など)がおこるようになるわけです
体内のカルニチンは、75%は食事(肉、魚、乳製品など)から供給されていますが、残りの25%は必須アミノ酸のリジンとメチオニンから、主に肝臓や腎臓で作られます
高齢の方や、食事量が少なく低栄養になっている方、筋肉量が低下している人はカルニチンが低下している可能性があります
血液検査をおこなって、カルニチンが低値であれば、カルニチンを投与することで、こむら返りが改善することができる可能性があります
© 医療法人花乃羅会 ふじもとクリニック