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ふじもとクリニック

  • 〒814-0012 福岡市早良区昭代3丁目5-20
  • 092-407-0970
  • 下肢静脈瘤血管内焼灼術実施・管理委員会認定 実施施設

日帰り手術

Operation

ふじもとクリニック

下肢静脈瘤

下肢静脈瘤とは、太ももの内側や、膝のうらの浅い部分を走っている静脈の弁が壊れて、本来であれば一方通行に流れていた血液が逆流をおこし、血液のうっ滞を引き起こしてしまっている状態です。

老廃物などを多く含んだ血液が心臓に戻らず、足にたまったままの状態になるので、足がむくんでだるいと感じたり、足がつったり、かゆいという症状が出現します。夜間寝ている間に足がつることもあります。
そのまま放っておけば、静脈が膨らんで瘤として目立ってきたり、足の色が黒ずんだり、湿疹や潰瘍を伴うこともあります。

足の瘤そのものの治療を希望されて、受診される方が多くいらっしゃいます。

しかし、足の瘤は、むしろ「結果」ですので、治療しなければならないのは、瘤そのものではなくて、「原因」となっている、弁が悪くて逆流をおこしている静脈です。
(逆流している静脈の状況によっては、瘤そのものの治療が必要になることもあります。)

逆流を起こしている静脈がなくなれば、結果である足の瘤はだんだん縮小していきます。

静脈の弁がうまく働かず、血液が逆流することが原因ですので、内服薬で治すことはできず、自然と改善することはありません。

下肢静脈瘤の発生

原因となっている静脈が、主に、大伏在静脈・小伏在静脈の場合に血管内焼灼術の適応になります。日本静脈学会の「下肢静脈瘤に対する血管内治療ガイドライン」に則り、当院では、治療を行います。

下肢静脈瘤の発生
年齢
加齢により静脈瘤は増加します。
男性は40~50歳代、女性は20~30歳代が多いようです。
性別・妊娠
女性の方が多く、妊娠・出産の影響をうけます。
職業
飲食業・美容業・製造業・警察官など、長時間立ち仕事の方が多いようです。
遺伝
遺伝的素因も疑われます。

検査方法

超音波検査を用いて、簡単に診断が可能です。痛みは伴いません。
立ったままの状態で、太ももの内側(大伏在静脈)、膝のうら(小伏在静脈)の血管に逆流がないかを調べます。10分程度の検査です。

治療方法

下肢静脈瘤に対しては、大きく2つの治療方法があります。

弾性ストッキングによる圧迫療法

適切な弾性ストッキングをはくことで、足にたまった血液を下から上へ押し上げ、また、浅い場所から深い場所へ導くことで、症状の改善をはかります。

しかし、弾性ストッキングを脱いでしまえば、効果はなくなります。また、ストッキングにより、皮膚がかゆくなったり、かぶれたりすることもあります。

下肢静脈瘤が認められ、弾性ストッキングをはくことで改善する症状は、下肢静脈瘤が原因と考えられます。逆に、弾性ストッキングをはいても症状が残っている場合には、下肢静脈瘤以外の原因が疑われます。
手術を受ける前に、まずは、弾性ストッキングをはいて経過をみるというのも、一つの選択肢です。
ただし、弾性ストッキングをはくことは、根本的に治す治療ではなく、あくまでも症状の改善を図るための保存的治療になります。

血管内治療(保険適用)

血管内塞栓術…グルー治療(ベナシール治療)

当院では、2020年3月から下肢静脈瘤に対するグルー治療『ベナシール治療』を開始しました。

九州初のグルー治療認定施設

※クリニックとしては、九州初のグルー治療認定施設となりました(2020年7月28日)

『ベナシール治療』

ベナシール治療は、医療用の瞬間接着剤を静脈の中に注入し固めて、逆流をとめる新しい治療方法です。

保険診療で治療を受けることができます。

今までのレーザーやラジオ波による血管内焼灼術では、静脈を焼いてふさぐ治療のため、わずかですが、神経障害や深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)などの合併症がおこることがありました。

しかし、ベナシール治療では血管を焼灼させることはないのでこれらの合併症がほとんどおこりません。

また、この治療で使用するシアノアクリレート系の瞬間接着剤は、これまでも医療用として血管内治療や皮膚接着などに広く使われており、安全性も問題ありません。

従来のレーザーや高周波手術と比較して
  • 局所麻酔は針を刺す部分のみ、大量の局所麻酔は不要
  • 治療後より、ジョギングなどの軽い運動や飛行機での移動が可能
  • 手術後の合併症である深部静脈血栓症やしびれなどの神経損傷のリスクが少ない
  • 術後の弾性ストッキングを履かなくてもよい

※接着剤によるアレルギー反応がおこる場合があります。
※すべての静脈瘤に対する治療として、適応となるわけではありません。

血管内焼灼術
 高周波(ラジオ波)レーザー
保険適用
術後の痛み少ない少ない
皮下出血少ない少ない

2014年に、波長1470nmレーザー治療とラジオ波(高周波)治療が保険適用となっています。
従来より、波長980nmレーザー治療は、保険適用となっておりましたが、疼痛や皮下出血が起こりやすいという問題がありました。
波長1470nmレーザー治療とラジオ波(高周波)治療は、波長980nmレーザー治療と比較して、上記のように疼痛や皮下出血の頻度が減少しています。

波長1470nmレーザー治療とラジオ波(高周波)治療

逆流している血管を焼きつぶし、足にたまっていた血液を、他の正常な静脈へと促すことで、足から心臓まで正しく流れるように、正常な状態に近づけます。 そうすることで、滞っていた血液が正常な流れに戻るので、症状が改善され、足の瘤も徐々に減少していきます。

現在、認可されていないレーザー治療をあえて選択する理由はありません。

当院では、波長1470nmレーザー治療とラジオ波(高周波)治療の2つの治療を保険適用でお受けいただけます。

また、従来より細くなったスリムファイバー(ラディアルスリム2リングファイバー)も導入しております。より体への負担が軽減しています。
詳細は、下肢静脈瘤のブログをご覧ください。

下肢静脈瘤に対する日帰り手術Q&A

入院になるのですか?
当院では入院設備はありません。
日帰り外来手術です。入院にはなりませんので、入院料や日帰り手術に加算される料金(短期滞在手術等基本料)もかかりません。
波長1470nmレーザー治療とラジオ波(高周波)治療の違いは?
ほぼ同等の効果の効果といわれています。術後の痛みや、皮下出血に対しては、従来の波長980nmレーザーに比較すると、非常に優れています。
血をサラサラにする薬を飲んでいますが、この治療はうけられますか?
抗血小板剤や抗凝固剤を服薬していても、レーザー治療・ラジオ波(高周波)治療は受けられます。
麻酔は全身麻酔ですか?おしっこの管は?
点滴より、全身麻酔の薬を持続的に投与し、眠った状態で手術を受けていただきます。おしっこの管も原則として、いれません。
手術がおわったら、すぐ帰れるのですか?
手術が終了したら、意識状態がはっきりするまでは、専用の個室でくつろいでいただきます。一般的に2時間程度必要です。付き添いの方も一緒にご利用いただけます。
初診日に、手術は受けられますか?
事前に、メールでご相談いただければ対応は可能です。受診にあたっての注意事項などは連絡させていただきます。ただし、手術が必要かどうかの判断は、診察後に最終決定となります。
初診日に手術予定の方は、朝10時までの受診が必要になります。血液検査の結果がでるのに、少なくとも2時間前後かかります。結果を確認してからの手術になります。
イメージとしては、朝に診察・術前検査・手術の流れの説明、昼前後に手術、夕方帰宅という流れになります。
遠方からの受診なのですが?
2日間の場合
1日目 朝10時までに来院、診察、術前検査(採血・胸部レントゲン・心電図など)
   昼前後から手術
   夕方帰宅
2日目 お好きな時間に再診(朝一でも可能)
   土曜日に手術の場合は、手術翌々日の月曜日になります。

3日間の場合
1日目 16時までに来院、診察、術前検査(採血・胸部レントゲン・心電図など)
2日目 朝から昼過ぎまでの間に手術(調整可能です)
3日目 お好きな時間に再診(朝一でも可能)

土曜日に手術の場合は、再診日は、手術翌々日の月曜日になります。

※経過確認のため、その後約2週間から1ヶ月後の再診が必要になります。
※手術・麻酔ですので、不測の事態はゼロではありません。また上記の状態を必ずしもお約束する訳ではありません。あくまでも、一つの目安としてお考えください。
提携しているホテルはありますか?
ザ・レジデンシャルスイート・福岡様と提携しております。
【住所】福岡市早良区百道浜1ー3ー70
【電話番号】092-846-8585

予約時に 「ふじもとクリニックからの紹介」とお伝えください。特別価格での宿泊が可能です。
ホテルまではクリニックよりタクシーで10分程度です。
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