今、不安と疲れの中にいる方へ

 

「介護をする家族は大変」そんな世間の風潮は高まっています。

 

年老いた両親や、病気を持った家族と暮らす方々、また、障がいを持って生まれた子どもを育てている方々に対する意識も高まってきました。

 

しかし、だからといって、その現状を実際に体験する人は、まだまだ限られています。

 

介護をする側にとって、理解を得るのは難しいのが現状です。

 

介護で心や生活が窮屈になっていても、それを自分の甘さととらえてみたり、運命だと受け入れてみたり、また、介護する相手への大きな愛情を理由に、疲れや将来の不安を心の中に閉じ込めている方がほとんどではないでしょうか。

 

つまり、それが当たり前のことだと思い込み、いかに大変であるかを自覚していないからなのです。

逆に、何でもない日常だと思い込むことによって、自分を奮い立たせているのかもしれません。

 

しかし、日々介護にあたる生活は、大きな負担を強いるものです。

 

複雑な想いが重なり合う大きなストレスを抱えた心は、自分が思っているよりもずっと疲れているかもしれません。

 

ストレス解消法は、世の中にたくさんありますが、その中でも「話す」ことは単純ながら、非常に効果的といわれています。

 

 

「話す」ことは、滞ってしまった心を、川の流れのようにゆっくりと流す力があります。

 

つまり、話すことで、疲れでガチガチに固まっていた心の凝りがほぐれて、流れが再び動きだすのです。

 

心がスッキリすると、新しい考えが浮かんできたり、自分がやりたかったことが見えてきたりするのです。

 

話すことを整理してくる必要はありません。そのとき心に浮かんだものを、そのまま口に出してみてください。

 

今、不安と疲れの中にいるみなさんが、少しでも笑顔になれることの一助となれば幸いです。

 

 

メンタルケア心理士　　藤本　志乃

 

 

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