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蜂毒アレルギーとアドレナリン自己注射キット(エピペン)
蜂の被害は、夏から秋にかけて多く、被害のピークは8月です。
蜂に刺された場所、蜂毒にアレルギーがなければ、刺された場所に痛みやかゆみ、腫れなどが起こりますが、多くは数日程度でよくなります。
しかし、蜂毒アレルギーがあると、刺された場合には、アナフィラキシー反応を起こす場合があります。
また、過去に刺された時に、局所過剰反応(刺された場所より一関節以上離れたところまで腫れること)になったことがある人が、再度、蜂に刺された場合には、10〜20%の確率で全身症状がでる可能性があります。
アドレナリンは、アナフィラキシー反応に対して、即効性があるため、第一に選択される薬剤です。
自己注射をするタイミングとしては、
蜂に刺された直後に、吐き気、発汗、めまい、蕁麻疹、震えなど、全身症状が出た場合に、直ぐに注射をするのが望ましいと考えられます。
多くの場合は、30分以内にこれらの症状が出現し、重症であればあるほど症状の出現時間が短いといわれています。
また、蜂にさされた後、数時間後に再び全身症状が出現する場合もあります。
『アドレナリン自己注射キット(エピペン)を持っていた方が望ましい人』
○過去に蜂毒やその他の昆虫によって、アナフィラキシー症状を起こしたことがある人
○蜂の特異的IgE抗体陽性の人(血液検査で判定します)
○林業・木材製造業、電気工事従事者、造園業、ゴルフ場従事者、建設業などの蜂に刺されやすい環境にある人
『気をつけるべき蜂の種類』
○スズメバチ類 (オオスズメバチ、キイロスズメバチ、クロスズメバチ)
○アシナガバチ類
○ミツバチ類
上記の蜂に対しては、血液検査によって、特異的IgE抗体を測定することができます。
© 医療法人花乃羅会 ふじもとクリニック