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当院では、2階の診察室・処置室とは別に、1階に手術室があります。清潔操作をきちんとして、手術をおこなっています。
(可能な限り、当日手術対応しております。)
当院での、粉瘤の手術の流れです。
①皮膚を消毒します。
②メスで切るラインを、皮膚専用のペンで描きます。へそを含めるようにします。
縫合したキズ痕がなるべく皮膚のシワに一致するようにデザインをします。
③局所麻酔をおこないます。
なるべく細い針で、ゆっくり麻酔をします。
麻酔薬は酸性ですので、アルカリ性のメイロンという薬を混ぜて、中性にすることで、麻酔薬が注入された時の痛みを和らげることができます。
④局所麻酔が効いたのを確認したのち、手術を開始します。
⑤デザインした通りに、皮膚を切って、カプセルを含めて、一つの塊として摘出します。
なるべく傷の長さが短くなるようにデザインをします。
※くり抜き法の場合は、皮膚をくり抜いたのち、内容部をとりだしつつ、袋を摘出します
⑥止血を確認したのち、皮膚を縫合します。粉瘤の大きさにもよりますが、皮膚の中を吸収糸で縫合したのち、皮膚を縫合することもあります。場合によっては、皮膚をテープで固定します。
※ケロイド予防のためには、皮膚の真皮という部分になるべく圧がかからない方がいいので、皮下をしっかりとよせた上で、表皮がきれいになるように、細い糸で縫合するようにしています。
⑦縫合した部分を、創傷被覆材で固定して手術終了です。
⑧摘出した粉瘤は、念のために、病理検査(顕微鏡で組織を調べる)に提出します。結果が判明するのには1週間程度かかります。
⑨手術後は、傷の確認(抜糸)ならびに病理結果説明のために、最低1回は受診が必要です。手術のみの受診でよいということにはなりません。 再診できない方は、手術はできません。
© 医療法人花乃羅会 ふじもとクリニック