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熱中症では、水分とともにNaなどの電解質も同時に失われる(Na欠乏性脱水)ので、
水分の補給だけでなく、適切な電解質の補給も必要です。
「熱中症かもしれない」と思ったときは、
塩分と水分が適切に調節された経口補水液(ORS:Oral Rehydration Solution)をとることが最適です。
市販のスポーツドリンクは
塩分量が少なく、糖分が多いので、そのまま飲むよりは、
水を加えて2倍に希釈して、そこに塩を少量加えるなどの工夫をした方が体への吸収はよりよくなります。
高齢の方で、水分を飲み込む時にむせることが多い方は、
経口補水液をゼリー状にしたものがあるので、誤嚥のリスクをさげられます。
水分のみの補給にすると、
Na濃度が更にさがってしまい、足の筋肉などの痙攣を起こす場合があるので、
適切な塩分と糖分を一緒にとることが重要です。
© 医療法人花乃羅会 ふじもとクリニック