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「アドレナリン自己注射薬」は、医師の治療をうけるまでの間、アナフィラキシー症状の進行を一時的に緩和し、ショックを防ぐための補助治療剤です。
あくまで補助治療剤なので、アナフィラキシーを根本的に治療するものではありません。
アナフィラキシーとは、アレルギーの原因物質(アレルゲン)に接触したり、体内に摂取された後、数分から数十分以内のごく短時間のうちに、全身に出現する激しい急性のアレルギー反応のことです。
アナフィラキシーは、血圧が低下し、意識障害などのショック症状(アナフィラキシーショック)を引き起こし、命を脅かす危険な状態になってしまうこともありえます。
「アドレナリン自己注射薬」が推奨される場合」
① アナフィラキシーの既往がある
② アナフィラキシーを発現する危険性が高い
(原因抗原の特異的IgE値が強陽性、コントロールできていない気管支喘息の合併など)
③ 医師が必要と判断した場合
(患者や保護者の希望、旅行など)
「アドレナリン自己注射薬」使用のタイミング
○消化器症状
・繰り返し吐き続ける
・がまんできないおなかの痛み
○呼吸器症状
・不規則喉や胸がしめつけられる
・声がかすれる
・犬が吠えるような咳
・持続する咳
・ゼーゼーする呼吸
・息がしにくい
○全身症状
・唇や爪が青白い
・脈が触れにくい・不規則
・意識がもうろう
・ぐったりしている
・尿や便をもらす
また、当院ではアレルギー検査も可能です。一回の採血で、39種類のアレルギーの検査が可能です。
© 医療法人花乃羅会 ふじもとクリニック